キャンプ場 Tag

大きいテントの広々とした空間の中で、都会で暮らすように楽しく快適な「食う寝る遊ぶ」時間を過ごす。それが「グランピング」と呼ばれるテントを活用したリゾートの原点にありますが、これを人任せにせず、自分の手で手軽にやることができないか、そうすればその素晴らしさをもっと広めることができるんじゃないだろうか。その想いからアウトウェルというブランドと関わり始めてから3年以上経過して、やっと「スマートエアテント」という形が現実と成りました。空気を入れるだけで大きく快適なテント空間をフィールドに作り出す。まるで、漫画やSFの世界の出来事ですが、それ以前の既存のロッジテント・大型テントを自らが何回も設置してきた気づいた点が幾つかありました。 テント幕だけでかなりの重量になるのに、スチール製のフレームは非常に重たくて運搬スペースも必要になる 一人で重たいスチールフレームを組み立てることは難しく、大人二人でテントを立ち上げるだけで最低でも30分以上は時間がかかる 室内の空間がイマイチ狭いものが多い中、最も快適な天井高が高いテントだと、さらに時間がかかる 風が吹いていると、もっと時間がかかる これを一人で行う場合、コツをつかんだ人間でもポール作業だけで設営・撤収どちらも確実に60分近くかかる そもそもテント本体とタープを別々に立てることは、パーツが多くて手間が大きい   これをより楽にするには、グラスファイバー製のポールを使ったテントしかないだろうなぁ、でも耐久性が心配だ・・・と悩んでいたら、2015年の秋ごろに、アウトウェル社からメールが入り、「驚くかもしれないけど、主要なラインナップはすべてエアチューブを使ったフレームに変えることに決めたよ」と連絡があったので、実際どれだけのものなのか、半信半疑の状態でわくわくすること数カ月。情熱的なトークを重ねた結果、今年から自分の会社で取り扱うことになりました。 そして展示用サンプルとして購入した、「スマートエア」テントの「トムキャット5SA」とオプション一式が届いたのが3月。ヨーロッパのテント雑誌では、一番評価の高いこのシリーズを選んだ理由は、北欧らしいブルーとイエローのコントラストが映えるスマートなデザインです。では気合を入れてレポートしたいと思います。 準備 まずは車輪のついたスーツケース型のキャリングケースを邪魔にならない位置へ移動してから、一式を取り出します。「テント本体」にはインナーテントとオーニングがセット済みで、「ポール」は、オーニングと玄関用のみ。後は「ペグ」と「アウトウェル玄関マット」と「玄関専用フットプリント」が入っています。そして当然ですがフレーム用の重たいポールなんて一切なくて、代わりに入っていたのがこちら・・・ エアチューブ・フレームのテントなので当たり前ですが、エアポンプです。 しかし、ただのエアポンプではないところが、アウトウェルの偉いところ。押しても引いてもエアが出る「ダブルアクション」で、しかも空気圧が高すぎてチューブにダメージを与えないように空気圧ゲージもついています。 このゲージで7psi (0.5気圧)までエアを注入することになっています。ゲージのバルブが緩んでいると正確な数値が狂うので、自分の手でチューブを触って、パンパンに張っていれば実用に問題はありません。 テントの位置がずれないように、4隅のコーナーをペグダウンします。骨組みが無くてもエアチューブ・フレームで自立するので、この作業をしなくても立ち上がりますが、作業がしやすくなります。 テントの立ち上げ アウトウェルのスマートエアテントでは、「アドバンスド・エアチューブ・システム」が採用されています。これはすべてのエアチューブ・フレームとエアチューブ・ビーム(梁)が連結されていて、一カ所のバルブからのエア注入で、全体を一気に立ち上げられるという仕様です。 さらに屋内の連結部分のバルブを閉じることで、一カ所だけがエア漏れしても全体へ影響しないようにすることもできます。 トムキャット5SAには3つのエアチューブ・フレームがあるので、一番はじめに3つある「Air Out」のバルブを、3つとも「Open」から「Close」の位置に回して、エア抜きバルブを閉めます。 これでエア注入準備OKです。続けて「Air In」と書かれた場所にある、エア注入口のバルブから注入作業を始めます。 キャップを回して外し、弁がついたエア注入口を開きます。 エアポンプのノズルを差し込みます。 あとはひたすらポンピング。このサイズのテントだと、80回前後のポンピングで注入が終わります。「シュー」というエアが入っていく音がはっきりとする上、バルブ近くのエアチューブがムクムクと立ち上がってくれるので、「さあ膨らむぞ!」という手ごたえがあります。 この作業も楽されたい方は、電動ポンプを使えば、完全に手間いらずです。ただ、気圧確認は大事なのでそこだけは手作業がいいです。エアで立ち上がる最中にチューブが曲がっていたりする時は、少し幕体を引っ張ってエアを均等に通りやすくしてあげます。 この時は、見学していた仲間と一緒でしたが、おしゃべりしていたらあっという間にエア注入が終わってしまいました。エア注入が5分弱、ここまでの作業も10分かかっていません。 周囲の必要な個所をペグダウンします。風対策のペグロープは蛍光イエローに配色されていて、暗い時間でもユーザーだけでなく歩行者にも見えやすくなっています。また、各種ペグはカラー分けされていて、仲間に手伝ってもらう時に「黄色いペグは黄色いロープに」「黒いペグはテント本体の黒いループ」に、と指示しやすいのも特長です。 玄関と開放式オーニングのポールだけセットしておしまい。もうこれで入居OKです。一人で作業しても追加で5-10分で終わります。 テントのインテリア トムキャット5SAには、玄関、リビングルーム、2つのベッドルーム、そして開放式のオーニングがついています。玄関と対角線にある大窓にはメッシュドアが装備されていて風抜けを良くするとともに、ベッドルーム周囲にはメッシュベントが7カ所もあり、通気性を良くしています。テントへの出入りは玄関とフロントのDドアおよび大窓からできますが、玄関とフロントには屋根があるので、雨に濡れずに出入りすることができるのが大きな利点です。 メインの出入り口となる玄関は、幅140cm、奥行115cm。巻き上げ式の外ドアと、メッシュ付きのDドアですので、雨の日でも、雨が入り込むことなく、通気性を確保することができます。付属のフットプリントを付けることで、外の影響を受けない空間として使うことも、土間として使うこともできます。 リビングルームはアウトウェルならではのパノラマルーム仕様。この日は撮影だったのでカーペットを敷いて、カーテン全開で、内装もセットしてリビング・ダイニングとして使いました。大人4人用のダイニングスペースとキッチンが収まる充分な広さです。フロント部分はDドアになっており、オーニングスペースと行き来できるので、こちらをメインの出入り口として使うこともできます。 インナーテントで作られた、2つあるベッドルームの奥行は250cmもあり、180cm幅と140cm幅の2つのベッドルームはジッパーを開ければ連結して使えます。この日は、大きい方のベッドルームを個室風にして、衣装ケースとベッド、イスを配置してあります。それでもスペースが余っていますので、広さがお分かりいただけると思います。もうひとつのベッドルームは荷物室でつかっていたので、今回は割愛します。 開放式オーニングは取り外すこともでき、フルに引き延ばすと奥行150cmの屋根付きの空間が作れます。リビングルームへの日差しを減らしたり、キッチンスペースやリラックススペースとして活用できます。 5m x 5mの区画サイトにきっちり収める場合は、オーニングを縮めたり、取り外したりしておいて、はみ出しても良い場合は、オーニングを引き延ばすという使い分けができます。 リビングルームとオーニングの間はドアで行き来できるので、一軒家でいえばテラス、マンションで言えばバルコニーの感覚で使い分けることができます。ちなみに玄関、リビング、ベッドルーム、すべての窓はカーテンが取り付けられており、完全に視界を遮ることでプライバシーを確保したり、窓からの放熱を最小限にして、寒い季節に対応できます。 テントの拡張 ゲストの数が増える場合は、別売りオプションのパノラマオーニングを使うことで、全体の大きさを拡張することができます。これももちろん、エアチューブ式。 パノラマオーニングへ家具を移して、空いたリビングルームをベッドルームとして利用することで、もう1家族が泊まることができます。 パノラマオーニングにも、専用のフットプリントが付属していますので、外の影響を受けない空間として使うこともできます。 おまけ(2016/9/29追記) インナーテントをクリーニングするために取り外したところ。シェルとして活用する場合、490x320cmのスペースが作れるので、ポップアップショップやイベントにも便利です。 まとめ 2016年から展開したスマートエアシリーズですが、従来型のロッジテント・大型テントの短所をクリアーするだけでなく、そこで生まれた余裕を「スペースの拡張性」や「インテリアの充実」に活かしています。トムキャット5SAに限定していえば、4人家族が快適に過ごすのに充分すぎる広さを持ちつつも、日本のキャンプ場の規格でも柔軟に対応して設営できて、オプション品を活用することで、大きくも使えるので、非常につぶしの効くテントだと思います。 そして何より大型テントにも関わらず、一人で簡単に設営できる手軽さ。車に積んでおけば、キャンプ場からキャンプ場へのツーリングテントとしても使えます。ハイクオリティ、ハイスペックで広い居住空間。長年、いろいろなロッジテントを体験してきた私が自信をもっておススメできます。 ちなみにご興味がれば、家族と実際にキャンプしてみた時のレポートをこちらへ掲載していますので、ご参照ください。 https://glampingtokyo.wordpress.com/2016/06/27/fishingcamp_tomcat5sa/...

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