センパーフライ – ナノシルクGSPスレッドおよびGSPスレッド製品

最強レベルの切れへの強さとダイレクト感! – 32/0から3/0まで
タイングを快適で自由にする独自新素材GSPタイングスレッド

GSPスレッドはPEラインと同じ素材から作られたスレッドで、各デニール等級で業界最高レベル*の強度と品質で作られています。

テックストリーム GSPパワースレッドはさらに約10倍の強さで微細なテクスチャ処理により滑りやすさを低減しワックスの付きがよくなるようになっています。
独自の巻き留めストッパー付きのスプールで最後まで使い切りやすく工夫されています。スレッドの送り出しに重要なスプールもGSPスレッドの強度に合わせた剛性で作られているため、途中で絡んだりせず最後まで使い切ることができます。

繊維の特徴として、糸の横方向へのストレッチ性が無く、垂直方向への伸縮のみとなっているため、薄く、細く、強く、ダイレクト感が高くテンションのかけやすいGSPスレッドは、スレッドワークをより正確かつ快適に行うことができますので、初心者の方は学習速度を上げるきっかけとなり、ベテランの方は不安から開放されて創造性がUPし、プロタイヤーの方は生産性が一気に上がります。スレッドに気を使うこと無く、マテリアル集中モード全開!

「パワー」の通りグリップさえもしっかりとしたGSPパワースレッド。
巻いてみればすぐ分かる、この快適さ。
フライフィッシングの必然やノウハウから生まれた新しいスタンダード、ぜひ実感してください。

*当社調べに基づく
*Global Fly Fisher調べに基づく (http://globalflyfisher.com/tie-better/fly-tying-thread-table)

とにかく強い

各デニール等級で業界最高レベル*の強度と品質で作られています。無理に切ろうと強く引っ張り続けると針が折れるほどの強度!
しっかりとホールドして巻き始めから巻き終わりまで不安にさせません。

また十分な強度があるのでダビングループやスレッドループも快適です。

薄くて細い

微細な繊維を緩やかに縒ってあるフラットスレッドですので、フックシャンクにピタッと薄く吸いつき、巻き太りしません。ボビンを反時計周りに回してほどけばさらに薄くできるので平たくボディを仕上げたり、繊細な場所はボビンを時計周りに回転させてさらに細くしてタイトに繊維の隙間を通して巻きつけたり、効率良くマテリアル扱いに意識を集中しながらタイングを進めることができます。

伸びないダイレクト感

ストレッチ性の低い素材なので針やマテリアルの感触がダイレクトに伝わるのも使いやすさの秘訣です。
スレッドのテンションを維持したままマテリアルへ絡んだりすることなくしっかりとホールド。快適にスレッドワークが進められます。

水を吸わない安心感

吸水性が低いので巻き留めたところが水を吸って伸びることがありません。
ドライフライの浮力の維持はもちろん、長時間水中で使うウェットフライやニンフ、ストリーマーへも安心してお使いいただき実釣へ集中できます。

マテリアル豆知識

フライを巻くための糸「スレッド」は、32/0、24/0、6/0のように分数で表記されている時は、左側の数字が大きくなるほど糸の直径が細くなっています。
10D、25D、100DのようにD(デニール)で表示されている場合は、数字が大きくなるほど太くなっています。

プロが求める究極の細さ新登場! GSPパワースレッド エクストリーム 32/0

GSPタイングスレッド 10D

業界最細32/0がついに登場!直径あたりの強度では最強レベルのタイングスレッド、それがGSPパワースレッド エクストリームです。
「見えないスレッド処理」の最高峰として他の追随を許さないその細さはCDCファイバーやダビング材の茂みへスッと出入りする衝撃のスレッドワークを産み出します。

細く薄い10デニール・破断強度440gですので、CDCやマイクロバーブ・ハックルを多用する#20〜32のフライを快適に巻きたい、絞り込むと3ミクロンの薄さを活かして一切の厚みを出さずより軽く・小さいフォルムで巻き上げたい、吸水性の低さから浮力を徹底して維持したい、サーモンフライやウェットを今よりもすっきり巻きたい、などなど・・・フライの一部だけを後から補修する時にも非常に便利です。

テクスチャ加工されていますので、ホールド性もありワックスの乗りも良いスレッドです。
アートタイヤーやこだわりを求めるホビータイヤーの方達にもおすすめしたい究極のスレッドです。

  • 100m巻き・全2色・・・ブラック、ホワイト

汎用性の新基準! GSPパワースレッド マイクロ 22/0

GSPタイングスレッド 25D

20デニール部門では最強レベル*、かつ汎用性の新たな基準となるタイングスレッド、それがGSPパワースレッド マイクロ 22/0です。
他の追随を許さないその細さはマイクロバーブのハックルやソフトハックルの隙間はもちろん、CDCファイバーの茂みへスッと出入りする衝撃のスレッドワークを産み出します。

細く薄い25デニール、絞り込むと薄さ5ミクロンにも関わらず破断強度1.1kgですので、#20〜10のフライを巻く手返しの良さに限らず、サーモンフライやウェットフライを今よりもすっきり巻きたい時にも最適です。テクスチャ加工されていますので、ホールド性もありワックスの乗りも良いスレッドです。

  • 100m巻き・全2色・・・ブラック、ホワイト

ウェット&ストリーマーの新スタンダード ! GSPパワースレッド スモール 16/0

GSPタイングスレッド  50D

ベーシックなフライを完璧に巻くために求められる50デニール部門最高レベル*の強度と繊細さを。

ハックルの隙間へスッと入る細さと絞り込むと7ミクロンの薄さにも関わらず、安心の破断強度2.2kgで#18〜8くらいのドライフライやニンフ・ウェットフライはもちろん、厚みを出したく無いチューブフライやストリーマー、小型のソルトフライにも最適です。ダビングループを使う場合には16/0の強度が必須です。

  • 100m巻き・全2色・・・ブラック、ホワイト

タフさと繊細さの共存!スリップウイング・ディアヘアにも GSPパワースレッド ミディアム 8/0

GSPタイングスレッド 100D

100デニール部門最強レベル*、切れる心配いらずの破断強度3.8kgのGSPパワースレッド ミディアム 8/0。

細さ0.040mm、絞り込んだ時の薄さ20ミクロンで、あえて幅の広いスレッドを使いたい時やダビングループをガシガシとブラシで擦るイントルーダーやバスバグ、ソルトウォーターパターンなどで安心してお使いいただけるスレッドです。

抜けやすいヘアー材やフォーム材、ぐらつきやすいダンベルアイなどを力強くしっかりとフックへ巻き止めることができます。
エッグフライやディアヘアのようにスピンさせたい場合、フォーム材を使ったスレッドが食い込み切れしやすいパターンにもオススメです。

また、ファールドリーダーを作ったり、低い番手のフライラインのループをスレッドで止めるのも快適に行えます。

  • 100m巻き・全2色・・・ブラック、ホワイト

強い、しかし薄い! GSPパワースレッド ラージ 6/0

GSPタイングスレッド 150D

150デニール、破断強度5.6kgの強度なのに直径0.046mm、絞り込むと22ミクロンの薄さで、ダンベルアイやイントルーダーワイヤーはもちろん、
大型フライで使うシンセティックヘアなどをガッチリと巻き止められます。

ライギョからGTまで、プレデターと呼ばれるアゴの強い魚向けの大型ストリーマーや、キングサーモン向けの大型イントルーダーにもオススメです。

ダビングループの要領でツイストさせることでシルクガットよりも遥かに強度の高いアイとしてブラインドアイ・フックに使うこともできます。
パイクで試されたスレッドのため、ライギョ・フロッグのチューニングにもオススメです。

さらに高い番手のフライラインのループを止めるためにも安心のスレッドです。

クラス別比較表

Global Fly Fisher によるテスト結果および2019-2022年当社調べ
デニール クラススレッド製品繊維素材デニール直径破断強度
10デニール クラスGSPパワースレッド エクストリーム 32/0GSP10デニール0.009mm440g
20デニール クラスGSPパワースレッド マイクロ 22/0GSP25デニール0.016mm1,100g
ナノシルク 24/0 プロフェッショナル GSPスレッドGSP20デニール0.014mm750g
30デニール クラスナノシルク 18/0 ウルトラファインGSPスレッドGSP30デニール0.025mm1,140g
A社 30D スレッドGSP30デニール0.019mm652g
50デニール クラスGSPパワースレッド スモール 16/0GSP50デニール0.022mm2,100g
ナノシルク 12/0 ファインGSPスレッドGSP50デニール0.038mm1,900g
A社 GSP 50D スレッドGSP50デニール0.02mm1,815g
B社 12/0 スレッドGSP50デニール0.023mm1,811g
C社 10/0 スレッドGSP50デニール0.033mm1,077g
100 デニール クラスGSPパワースレッド ミディアム 8/0GSP100デニール0.030mm3,800g
ナノシルク 6/0 プレデターGSPスレッドGSP100デニール0.041mm3,800g
A社 GSP 100DスレッドGSP100デニール0.03mm3,630g
B社 7/0 スレッドGSP100デニール0.036mm3,622g
GSP パワースレッドラージ 6/0GSP150デニール0.046mm5,600g
200 デニール クラスナノシルク 3/0 ビッグゲームGSPスレッドGSP200デニール0.062mm7,600g
A社 GSP 200DスレッドGSP200デニール7,250g
B社  ケブラー スレッドケブラー200 デニール3,798g

*2014-2019年「Global Fly Fisher」によるテストに基づく

https://globalflyfisher.com/tie-better/fly-tying-thread-table

こんな使い方も

ケブラー以上の破断強度であるだけでなくカラーバリエーションも豊富なので、フライラインやシューティングラインのループをスレッドで止める時(6/0以上推奨)や、ジグや鯛ラバのアシストフック作り(6/0や3/0推奨)などにも活用できます。

ロッドビルディングの時の止め糸として使われる方もいます

釣り以外にはアクセサリー作りや洋服作りの補強糸として使われたケースも!

よくある質問

Q. GSPスレッドはどのボビンホルダーで使えますか?

ストンフォ、C&Fデザイン、ティムコ、RITE、SMHAENなど、各社ボビンホルダーでお使いいただけます。ベストマッチはセラミック加工またはハードポリッシュされたステンレス製のボビンがオススメです。16/0以上を使い、テンションMAXでタイングされる際は、テンション調整機能のついたボビンホルダーをお使いください。

カラースレッドを白い先端のボビンでお使いいただく場合、強いテンションを維持したまま使い続けているとスレッドの染料が付着することがありますのでご注意ください。お気にされる方はホワイトまたはブラックをお使いいただき、ホワイトの場合は油性カラーペンで着色しながら使うこともできます。

マルク・プティジャンTTボビンはグルーブ沿いにある微小なバリへ繊維が絡みやすいためGSPスレッドにはお勧めしません。従来型の撚ってあるラウンドスレッドはTTボビンとの相性が良いのでご検討ください。

Q. フライフックへの巻きつけ方について教えてください

GSPスレッドに何も付けずにフックシャンクに巻き留める方法が「わかりづらい」とのご指摘が以前ありましたので、覚えやすい方法を見つけました。
合言葉は:「クロスさせ、3回追い越し、3回追いつく」
1) 左手でスレッドをしっかりと保持、右手はボビンをしっかり保持してテンションをかけてスレッドをシャンクへひっかける
2) スレッドの端をクロスさせたら
3) そのままフック後方へ3回巻きつける(追い越す)
4) スレッドの端をフック後方へ引っ張ったら、すかさずフック後方へ3回巻きつける(追いつく)
GSPスレッドは繊維が細かいので食い込ませることで摩擦で滑らなくなります。

詳細は動画をご覧ください。

最後に余ったスレッドをタイングシザースでカットします。

Q. どのハサミ/シザースが使いやすいですか?

GSPスレッドや細かいマテリアルには、刃の先がタングステン加工されているシザースがオススメです。また炭素鋼のクラフトナイフ(チューブフライやディアヘアパターンなどにも便利)も細かい処理がしやすいので選択肢に入ると思います。

Renomedの「フライタイヤー・スーパーカット/ストレート」は刃の片側にミクロのサイズのギザギザ加工がされてGSPスレッドが滑りづらくなっておりオススメです。

製品情報:
https://www.c-and-f.co.jp/pdt/1241011.html

その他、Dr.Slickの「タングステン」シリーズ、Renomedの「ブレイドカッター」などありますが、「挟んで押し切る」では無く、「刃へテンションをかけてナイフのように切る」必要がありますので、慣れないうちは小型のシザースの方が刃の面積に対してテンションを最大化にしやすいのでお試しください。

また、時計回りに回転させて縒りを強くすることでも切りやすくなります。

Q. GSPスレッドを「ほどく」「撚りつける」方法について

GSPスレッドをセットしたボビンを時計回りに回転させると「撚り」が入り、スレッドをより細く摩擦を強くして使うことができます。反対にフラットに使いたい場合は、ボビンを反時計回りに回転させると「ほどく」方向へ回転します。ほどいたスレッドはスレッドスプリッターを使うことで割くことができますので、そこへダビングや切り出したハックル繊維などを挟むことで「スレッドループ」を活用することができます。

Q. GSPスレッドは滑り止めに瞬間接着剤やワックスを使わないとならないのでしょうか?

GSPスレッドは撚りの入っていないフラットな繊維ですので、テンションをかけて交差させて巻けば繊維同士が噛み合って滑ることはあまりありません。
ただし重ね巻きすると水中で垂直方向の収縮が起きた時に滑りやすくなる場合がありますので、ウェットフライやニンフに使う場合は、瞬間接着剤をつけてからGSPスレッドを取り付けることでリスク回避できます。

また従来型スレッドでも使うワックスを使うこともできます。
マテリアルの隙間を狙う時はワックスを付けずに、マテリアルをしっかりとホールドしたい時はワックスを付けて使い分けすることで、マテリアルのコントロールが段違いに楽になります。
ワックスを付けることでダビング材の繊維のまとまりが良くなって作業がしやすくもなりますので、お使いになることをお薦めします。

Q. 「FutureFly」ブランドのGSPスレッドと「センパーフライ」ブランドのGSPスレッドは同じ製品ですか?

デンマークの「FutureFly」社から販売されて輸入されている「ナノGSPスレッド」は、センパーフライと同じ工場で製造されているOEM製品となります。
詳しくは取り扱い店舗にお問い合わせください。

Q. 過去に販売されていた「カスケード」ブランドのナノシルクと「センパーフライ」ブランドのナノシルクは同じ製品ですか?

2016年7月以前に輸入された「カスケード」ブランドのナノシルクは、米国カスケード社によって管理されていた旧OEM製品がティムコ社より国内へ輸入されたものとなります。