様々な魚たちを釣る為のフライ=毛鉤は、小さなものは5mm未満の昆虫や甲殻類の幼生から、大きいものは20cmを超える魚を真似たものまで様々なサイズに作ることができます。餌となる生物を「ハッチ」や「ベイト」と呼びますが、それぞれのフライにはハッチやベイトの「シルエット」、「生命感」、「浮き沈み」の3つの要素が表現されています。魚の食性に合わせて数あるフライから選んで用意するのが楽しみの一つとなっています。
しかし現場に合わせたフライパターンを多数用意したり、特定の魚を狙う為のフライは販売されていないことも多いので、自作する必要があります。フライを自作することを「フライタイング」と呼び、フライショップにはその為のツール類や「マテリアル」と呼ばれる多様なフライフックや鳥の羽根などが売られています。完成したフライは工芸品の域に達することもあるため、世界中でフライタイングのイベントが開催されています。