Mallard とは日本語で「マガモ」のことです。鳥の胴体から羽根が伸びている脇の部分をFlank = フランクと呼びますが、ここから取れる羽毛はグレイ〜薄いライトブラウンの色合いとなっていてこれを「グレイマラード」と呼んで主にドライフライやウェットフライ のウィング材として使います。(ショルダーから取れる羽毛は濃い高級品が「ブロンズマラード」薄めが「ブラウンマラード」、お腹からとれる羽毛は「シルバーマラード」となりますが別の話にて)
点線状態になったパターンが魚を引き寄せ、さらに水中での動きも良いマテリアルなのでフライのカラーリングによってはテールやスロートとしても使われます。
羽毛のストーク(軸)がついた状態で使う
ウェットフライ の場合、左右から対照になっている2本を選び出し、合わせてから好きな場所をカットしてウイングとして使います。
羽毛を適度な幅に毟り取って使う
マテリアル扱いに長けたタイヤーの場合はストークから必要な幅のフェザーを毟り取ってペアにしてウイングを保持して、V字型にかぶせるようにして取り付けます。グレイマラードで練習しておけば、もっと高価なマラード系フェザーを扱う練習になりますのでオススメです。
羽毛のバーブ(枝毛)だけを使う
バーブの長さが適当かつ耐久性も高いので、バーブの部分のみをカディスやシュリンプなどのテールやアンテナとして使うこともできます。
等級・品質の基準
豊富な鳥なのでセレクトしてある物であれば品質のばらつきがは少ないですが、そうでない場合は1パックからウイングとして使えるものとバーブだけ使うものをより分ける必要があります。。健康な状態のマガモから取れたものは、ストークからバーブがスムースな手触りですので、可能であれば袋から1本取り出してチェックすると見分けられます。
オンラインなどで悪質な業者はグレーマラードを染色して「ブロンズマラード」、「レモンダック」などとしている場合もありますが、本来は別のマテリアルです。割り切って代用とするならばまだしも騙されないよう注意が必要です。
代表的なブランド
- Veniyard
- Hareline
- カナル