フライフィッシングを始めるために必要なアイテム・あると便利なアイテム

心が安らぐ水辺の音色に聴き入りながら、美しい自然の中に溶け込み、狙う魚と知恵比べを楽しむ。
フライフィッシングは大人の遊びであると同時に、毛鉤を使って魚を釣る面白さを堪能できるアウトドアスポーツです。

よく釣りを始める時に昔から言われるのが「釣りは10物」。10種類のアイテムを駆使して釣りをする、ということですが、フライフィッシングはシンプルにできていね、必要な基本アイテムは「7物」だけです。

①フライ=毛鉤

色々な種類のフライ、生きた餌を触ったり手が汚れる必要がありません。初めは完成品や簡単に巻けるもので大丈夫!
ルアーほど単価も高くありません。

②ティペット

フライを自然に見せるための糸=ハリスです。太さや長さを使い分けます。

③リーダー

フライラインの動きをティペットへ伝えたり、フライを操作するための糸=道糸。

④フライライン

太く重さを持たせることでロッドを曲げてキャストするための投げ糸。

⑤フライロッド

フライラインをキャストしたり、コントロールしたり、魚とのファイトに使う釣り竿です。

⑥フライリール

ラインを収納しておくだけでなく、強い魚とのファイトの時はブレーキをかけるために使います。

⑦バッキングライン

ラインの操作には使わない、フライラインとフライリールを接続するための下糸です。
通常はフライリールに収納されていますが、強い魚とリールを使ったファイトをする時に必要となります。

スターターセット

フライロッド、フライリール、フライライン、リーダー、バッキングラインがすでにセットされたスターターセット。
フライとティペットだけ足せば(管理釣り場でも売っています)すぐにフライフィッシングが始められます!

おすすめセット

  • 湖タイプの管理釣り場の場合、9フィート4/5番
  • 川タイプの管理釣り場・・・8フィート4/5番
  • 管理釣り場でもC&Rでも絶対に釣りたい!・・・ユーロニンフ用10フィート6インチ2/3番

あると便利

  • ランディングネット・・・魚を掬ってランディングできる(管理釣り場にレンタルが無い場合は必須)

交換が頻繁な消耗品

フライ、ティペット、リーダーは管理釣り場の売店でも販売していますが、初めの頃は草木や障害物に引っ掛けて無くしたり、痛めたり、暴れる魚に切られることも多くなります。
また釣れないときに釣れるフライを試行錯誤することになるため、現地で困らないように、あらかじめ必要なものを用意しておきましょう。

フライ

管理釣り場にはたくさんのトラウトがストック(放流)されていますが、状況に応じて水面・水面直下・水中の3つのレンジを釣り分ける必要があります。

  • ドライフライ・・・水面に浮かせて使う
  • ウェットフライ・・・水面直下や表層を漂わせたり泳がせて使う
  • ニンフ・・・水中に沈めて使う

あると便利

  • フライボックス・・・フライを収納できる
  • アマドゥパッチ・・・ドライフライの水分を吸って乾かす
  • フロータント・・・ドライフライの浮力を復活させる

ティペットとリーダー

フライフィッシング用のティペットやリーダーは、「5X」のように数字で規格が表示されていますが、数字が大きくなるほど直径が細くなり、小さくなるほど太くなっていきます。
リーダーの先端にはあらかじめティペット部分が付いているので(使っているうちに切れて短くなっていきます)、ここの直径でマッチさせるティペットの規格が決まります。

初めは「5X = 0.16mm前後」のリーダーとティペットがあれば大丈夫です。

あると便利

  • ラインクリッパー・・・ティペットやリーダーをカットできる
  • リーダーストレーナー・・・リーダーの癖を取ることができる

ウェア&ギア

フライフィッシングではフライラインや先端に結んだフライが飛んできます。
足元に気を付けることも大事なので、用意しておくと便利なウェア&ギアはこちら。

あると安全

  • トラッカーハット(帽子)・・・強い日差しを遮り、頭を飛んでくるフライなどから守ります

あると便利

    • チェストパック・・・両手をフリーにしてフライボックスや携帯など、水辺で水没すると困る身の回り品を収納しておけます。

フライフィッシング7つのステップ

どんなスポーツも段取りがありますが、フライフィッシングで1匹を手にするためには、管理釣り場でも渓流でも湖や海でも以下のステップを意識する必要があります。

ステップ1: リーディング&アプローチ

リーディングでは、その時間、その場所、その状況で魚がどう行動するかを推理します。そしてどんなフライやプレゼンテーションをするべきなのか判断します。また、魚の動きが目視できる状態でリーディングしながら釣りを行うことを「サイトフィッシング」と呼び、魚がいるであろうポイントを想定して探る釣りを「サーチフィッシング」と呼びます。

また、狙う魚と自分の位置関係を有利にしながら、キャストが届く最短距離まで接近することをアプローチと言います。

アプローチにはいろいろな方法がありますが、陸から濡れずにアプローチすることを「オカッパリ」と呼び、専門のウェアを着用して水中へ立ち込んでアプローチすることを「ウェーディング」と呼びます。アプローチの時に魚を警戒させてしまうと不利な釣りとなってしまいますので、魚を驚かさないようにアプローチすることを「ストーキング」と呼びます。

ステップ2: フライ選び

狙う魚の状況に合わせて、どんなフライを使うのかを決めます。あらかじめ決めたフライをセットしておくことが多いですが、アプローチができてからフライ交換することも頻繁にあります。

水中で使うウェットフライやニンフと水面で使うドライフライがありますが、人から見やすく魚からも見つけやすい「アトラクター」と呼ばれるフライと、魚が自然に捕食している餌へ似せる「イミテーション」と呼ばれるフライに分かれます。最初はアトラクターが見やすく釣りやすいのでおすすめです。

ステップ3: キャスティング

フライフィッシングではロッドを魔法の杖のように使い、張っている状態のフライラインの重みを使ってロッドを加速させた状態から急ストップさせることでロッドの反発が作り出すパワーを使い、ロッドの先端から弾き飛ばします。この時フライラインが折り返した状態になっていることを「ループ」と呼びます。

ロッドの先端が前後に移動するときは平行に動くようにコントロールすることで、最小限の力で楽にループを飛ばすことができます。フライラインが緩んだ状態ではキャスティング動作をすることもループを作ることもできませんので、ロッドハンドでロッドを操作しながら、ラインハンドではラインのテンションをしっかりと保ったり必要な長さの繰り出しを行います。

ステップ4: プレゼンテーション

フライのターンオーバーが終わったら、そのまま「プレゼンテーション」と呼ばれる魚へフライをアピールして口を使わせるための行動へ入ります。ここからが本当の釣りとなり、魚の種類や行動に合わせて様々なプレゼンテーションがあります。

ステップ5: ストライク&フックセット

魚がフライを咥えることを「ストライク」と呼び、目で見て確認したり、ラインに異変が出るのを察知したり、「インジケーター」や「マーカー」と呼ばれる目印の動きを見て判断します。ストライクが確認できたらばすかさず魚の口にフライの針を引っ掛けるための「フックセット」を行います。針がかからないと「釣り」にならないので、とても大事なステップです。

フライを咥えてすぐに反転する魚は自ら針がかりしてくれますが、そうではない魚の場合は釣り人が自ら針をセットしないとなりません。反転する魚の場合、ロッドを動かしてラインの緩みをとってフックセットすることを「ロッドセット」もしくは「トラウトセット」と呼びます。そうでない場合は、ロッドを寝かせたまま、緩みのない状態のフライラインを引っ張って「ラインセット」します。

ステップ6: ファイト&ランディング

針がかりした魚は引っ張られる方向と逆方向へ逃げようとしたり、フックを口から外そうと口を大きく開けたりジャンプしたりして暴れます。これをロッドやリール、場合によっては自分の足も使って「ファイト」して制します。

最終的にファイトを制して魚を岸へ引き寄せて取り込むことを「ランディング」と呼びます。釣り人と魚の両方が安全にランディングできるように立ち回ることになります。

ステップ7: キャッチ&リリース(またはキープ)

魚のランディングが成功してちゃんと口の周りにフッキングしていれば「キャッチ」として認められます。

魚を水から出す事は弱らせることになるので、ネットごと水中へつけたまま手短かに計測したり写真を撮ったり、魚が何を食べているのかなどの調査を済ましたらば、キープする必要が無ければ速やかに魚を水中へ戻し健康に泳ぎ出せるか確認しながら「リリース」します。丁寧にリリースすると同じ場所にいる他の魚を驚かさないので、釣り続けやすくなります。

魚を取り扱う時は魚体を傷つけないよう、シリコンラバーのネットを使うなど配慮して、絶対にアゴの機能やエラを傷つけないように注意を払います。この一連の行為を「キャッチ&リリース」と呼び、遊んでくれた魚や自然環境、自分以外の釣り人や野生動物のために魚を減らさないように扱うフライフィッシングのルールです。

しかし!せっかく美味しく育てた素晴らしい魚を食べないのも勿体無い!ニジマスのオリーブオイル香草焼きや、アマゴのお刺身などなど・・・。
効率良くキルする方法と捌き方はキープOKの管理釣り場なら教えてくれますので、怖がらずに積極的に挑戦してください!